地域情報ブログ

その他2024.09.25

高知出身者から見た高知県の変化とポテンシャル ~リージョナルキャリア高知オープンに寄せて~

リージョナルキャリア高知のコンサルタント、武市です。

2024年9月2日、ついにリージョナルキャリア高知がオープンしました。国内26番目、四国では最後のエリアです。

高知県出身で、「高知のための仕事がしたい」とUターンしてきた私にとって、一層気合の入る思いです。

リージョナルキャリアが掲げる「暮らしたいところで思いきり働く」という理想の実現に向けて、これからも一層の努力と挑戦を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、高知へのU・Iターン転職をお考えの方の中には、

・自然や食など暮らしが豊かなイメージはあるけど、仕事はある?

・なんとなく地方には閉鎖的な印象があるけど、移住者は受け入れてもらえるだろうか・・・

・自分が住んでいた頃の高知と変化はあるだろうか?

このような疑問や不安を感じている方も多いのではないかと思います。

私自身、進学のタイミングで高知を出たため、高知の地場企業や仕事についての情報をほとんど持っていませんでした。そのため、東京からUターンする際、不安を抱えながら転職活動を行った経験があります。

今回のブログで、そのような方に少しでも今の高知の情報がお届けできましたら幸いです。

実は中四国で一番移住が進む県

人口流入が拡大している市町村の割合は、中四国の中では高知県がもっとも高いといわれています。

特に、日高村は転出超過から転入超過へ転換し、全国的にも注目を集めています。

その要因の一つは、地域おこし協力隊の存在で、人口10万人あたりの隊員数は全国1位!元隊員同士のネットワークも活発で、活動終了後の定着にも繋がっているようです。

また、行政も移住促進に注力しており、「高知県UIターンサポートセンター」を中心とした公的支援体制も充実しています。

比較的都市部である高知市に一度移住し、そこで暮らしながら最終的な移住先を見つける「こうち二段階移住」という新たな取り組みも特徴的です。

そうした努力の結果、直近数年で高知県への移住者数は約1.5倍、2023年度には過去最多の1,437組(1,930人)が高知に移住しています。

実際、私も高知へUターン後に知り合った方のほとんどはU・Iターン経験者で、地域おこし協力隊の元隊員という方も多いです。Iターンの方も多く、「移住者が『浮く』」という感覚はありません。

そうした移住者がソトの視点を持ち込み、企業や地域の中で中核的な存在となっていることも実感しています。

【参照】

高知県公式HP「令和5年度 高知県への移住者数について」

高知県移住ポータルサイト「高知家で暮らす。」

高知で働く「価値」について

企業や仕事に目を向けてみると、新たな変化も生まれています。


豊かな資源と先端技術の掛け合わせが進む


ご存知のとおり、高知県は自然豊かな地域です。県土の84%が森林で(全国1位)、林業や農業、漁業といった一次産業が盛んなイメージだと思いますが、近年、この一次産業のスマート化が進んできています。

2018年から産学官連携で取り組むIoP(Internet of Plants)プロジェクトでは、出荷データなどを一元的に集約、分析するクラウドシステム「SAWACHI」が開発・運用されており、収穫量や収益の拡大に繋がっています。

また、日本三大和紙の一つである「土佐和紙」の伝統技術を応用し、特殊性や機能性の高い紙製品の製造開発が盛んに行われています。

世界一薄い「典具帖紙(てんぐじょうし)」は、世界中の文化財の保護や修復に使われています。その他にも、耐久性を高めた高度紙は半導体や電気自動車に使用される専門製品としても活用され、圧倒的なシェアを誇っています。


課題解決先進県ならではのビジネスの芽


高知県のひっ迫する課題としてよく話題に挙がるのは、人口自然減と高齢化率の上昇南海トラフ地震の2つではないでしょうか。

しかし、そうした課題の解決に、全国に先駆けて取り組むのもまた高知の企業です。

例えば、地域包括医療のDXを可能にするクラウドシステムの開発や、国内で初めて護岸工事に3Dプリンタを活用するといった先進的な取り組みが進んでいます。

また、災害の多い高知で開発された雨量や傾斜面の計測機器が、近年全国各地で発生している豪雨災害や土砂災害の現場で活躍していたりと、減災・防災の取り組みが先進的に進む高知県から全国へ、広がりを見せています。


誘致企業が増えています


近年、高知県や高知市が中心となって誘致促進してきたこともあり、都市圏の企業がサテライトオフィスを設置する事例を多く耳にするようになりました。

いわば、企業版Iターン移住といった形ですが、高知県には全国屈指の補助・優遇制度が整っており、横のつながりから地場企業とのコラボレーションも生まれています。

システム開発やゲーム開発、コールセンターといったリモートワークとも親和性が高いIT系企業が中心で、単なるサテライトではなく、本社機能を移管する企業もあり、高知県での人材採用にも繋がっています。

高知県本社の上場企業は7社と全国的にも少なく、大手企業や大手グループはありませんが、高知が持つポテンシャルに着目し、ビジネスに昇華させる面白い中小企業が多く存在しています。

また、地場企業の中では、経営層の世代交代によって、新たな事業開発や風土改革も進んでいます。

これから移住を検討される方には、そうした変化の中で中心的な存在を担い、キャリアを築くことに面白さを感じてほしいと思います。

私が高知にこだわる理由

最後に少し、私自身の話をします。

私が20代で東京から高知へUターンしたのは、「人が減っていく地元をこのまま外野で見過ごすわけにはいかない」という使命感や罪悪感も大きかったように思います。

当時は、帰省するたびに高知からどんどん元気がなくなり、モノクロになっていくような印象でした。

しかし、実際に高知へ戻ってみると、危機的状況にありながらも、生き生きと働き、豊かに暮らす多くの人に出会い、外から見ていた印象が大きく覆されました。

そうした人たちが共通して口にするのは、「高知は人が少ないからこそ、自分にスポットが当たりやすい」ということです。

都会の分母に埋もれるよりも、出る杭として目立つ。そんな生き方が高知ではできると感じています。

高知へU・Iターン転職をしたいという方がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

リージョナルキャリア高知を通じて、一人でも多くの「高知で働きたい」という方のご支援をしていきたいと思います。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
武市 理佐

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